堤防でもサッパ

一(はじめ)

2014年05月20日 12:02

日曜の朝、僕の大好きなポイントである焼津の堤防へ行ってきました。サビキで豆アジ狙いです。
ラインを巻き直さなきゃいけないのをさぼっているので最近すっかりルアーはご無沙汰に…。

さて、朝5時に釣り場に到着。夜明けの空に富士山のシルエットが美しく浮かんでいました。
5月らしい気持ちのいい朝です。

まずアミエビをつけて第一投。といっても投げずに沈めるだけですが、反応なし。
海面を除くといつになく水が濁っています。

しばらく様子を見るも、珍しくまったくの無反応です。
ネンブツダイにしろウリボウにしろ、いつもは何かしらの魚が入れ食い状態の豊かな漁場のはずが…。おかしいな。

ふと隣を見ると、ウキサビキをしているおじさんは何か小魚を釣りあげています。
よく見るとサッパっぽい。ここでもサッパ祭りなのか?

チラチラ盗み見していたせいかそのおじさんがスタスタ近づいてきて「何か釣れるかね?」と聞きます。「全然です。釣れますか?」と聞き返したら、「朝早いうちにイワシがちょっと釣れて、あとはサッパだね」とのこと。
目当ての魚が釣れないせいか、おじさんは片づけをして帰っていきました。

あまりに釣れないので、僕も待ちサビキをやめてクイクイサビキに変更です。
白スキンの針に替えて、遠くに投げてクイクイ動かします。

するとたちまちアタリがあり、一気に4匹ついてきました。やはりサッパです。

そんなにうれしくもないけど、いちおう持って帰るか…とメゴチバサミを探していると、トンビがビャーッと飛んできて釣れた魚をかすめ取ろうとしました。運よく盗られはしませんでしたが、ちょっと目を離したすきに、とんでもねえハンターだぜ。

その後もサッパがポツポツ。一気に6匹ついてきたりして、外道とはいえけっこうおもしろい。

トンビに気をつけながら回収です。

サッパに混じって、小サバも釣れました。

こんなに小さいのに元気が良くて横に走る手ごたえはなかなかのものです。
釣りあげてからもビビビビビとマシンガンのように跳ねるから掴むのがたいへん。

陽が高くなりあまり釣れなくなってきたので8時ごろに撤収です。
サッパも小サバもエサをつけなくても釣れるからアミエビは買わなくてもよかったなぁ。

帰りがけにおじいさんと釣り好きのブラジル人の会話が耳に入ったのですが、この水の濁りは田植えの泥が流れてきてるからなんですね。言われてみれば、家に帰る道すがらあちらこちらの田んぼでトラクターが土を鋤いていました。


この日の釣果はサッパ×28に小サバ×4でした。

全部酢で〆てままかりにします。


一日経って、そろそろ食べれるかな~と味見してみたのですが、イマイチでした。
イマイチというか、はっきりいっておいしくない。
酢に漬ける前に塩揉みを忘れたからかな。うむむ…、たまには失敗もあるさ。料理は難しい。

というわけで、ままかりは水で酢を抜いて近所の野良猫とカラスへの差し入れとなりました。
そういえば谷崎潤一郎の『猫と庄造とふたりのをんな』で、庄造が口で吸って酢を抜いたままかりを猫のリリーにあげていた。
寿司屋のコハダみたいに上手に酢〆を作るには修業が必要ですね。

水の濁りが取れたら豆アジリベンジです。
堤防では中高生がチョイ投げで小さいキスを釣っていたから、そろそろキスも狙えるかな。


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