駿河湾海ぼうず日誌

家に帰り、数えながら流し台に並べてみました。
僕のような素人に釣られた間抜けな魚たちです。


小サバ×1


サッパ(コハダ？)×2


小アジ×3、豆アジ×13


ウリボウ×19


カサゴ×1


全部で39匹釣れました。
さて、魚をさばいていきます。
豆アジたちは指でエラの中をつまんで内臓ごとひっぱり出し、頭を折り取ります。
包丁を使わずに下処理できます。楽勝です。

ウリボウは頭を落として3枚におろし、皮を引いて刺身にします。
初めての作業だし魚のサイズが小さいので最初は苦戦しますが、なんせ練習台がたくさんいるのでいやでも上達していきます。5～6匹もやってみれば板前の域に。


刺身が10枚ほどできたところで休憩。
1匹から2枚しか取れないので集中力が要ります。
釣った魚の刺身を食べるのは初めてなので、おそるおそる醤油とわさびをつけて口に入れてみる。
なんだこりゃ！うめえーーー！


冷蔵庫にあった樽酒をソッコー開けて飲みます。
同居している彼女の酒ですがそんなことは気にしていられません。
噛んでも噛んでも全く臭みがなく、ほんのりと脂がのっていてうまみしかありません。
なんだこの桜の花びらのような美しい刺身は…。うますぎる…。

しばし解体作業も忘れて舌鼓を打っておりましたが、ふたたび残りの魚をさばきます。
酒が入ったので残りのウリボウとサバとサッパは手抜きして頭と内臓を落としただけ。
カサゴはエラごと内臓をひっぱり出して、背骨の両脇に頭まで包丁を入れます。

どんどんめんどくさくなってきたので刺身以外は全てから揚げです。
刺身にするときに引いたウリボウの皮をウロコごと揚げると最高に美味とネットにあったので試してみます。写真の左下がウリボウの皮のから揚げ。


ウロコのついた魚の皮なんて食えるのかねえ…と半信半疑で口に入れてみると、
う、うめえーーーー！！！
なんなんだこの今まで味わったことのないサクサク感は…！新食感です。
そんじょそこらのスナック菓子よりうめえじゃねえか。これは売れる。



アジもカサゴも刺身にならなかったウリボウも全部から揚げにしました。
豆アジは小さいながらも身がフワフワでうまい。
ウリボウはやっぱり横着しないで3枚におろしてから揚げた方がよかったです。ちょっと背骨がジャマでした。
カサゴはさすがに高級魚の味がしましたよ。昨日行った居酒屋のメニューには「カサゴのから揚げ1050円」と載っていてフフンと思ったのでした。

しかし、せっかく釣ってきてもから揚げだけでは芸がないですね。
これからは手の込んだ料理にも挑戦していきたいと思います。
まあ、釣れればの話ですけどね。